時々個人店のお客様から店舗より離れたエリアはお任せして店舗周辺だけは時間がある時に自分達でポスティングしようと思うんですが良いですか?というご質問もございます。結論から言いますと、全く問題ありません。全然できます。特に店舗を出したばかりでまだ集客も十分でなく時間に余裕があるならば積極的に自分達でポスティングする事をお勧めします。個人店でポスティングを行うメリットや準備及び配布にかかる時間などについてご紹介させて頂きます。
個人店でポスティングを行うメリット
個人店でポスティングを行うメリットはなんと言っても集客対象を狙い撃ちしやすい事です。個人店の場合、対象となる顧客の殆どが店舗の周辺の徒歩圏内や自転車圏内に集中しています。この対象顧客が集中しているエリアにお店側から各個人宅にチラシを配って積極的に集客アプローチをかけれるというのがポスティングのメリットです。ネット広告などもエリアを絞って掲載する事ができる点では同じですが、ネットの場合はお客さんの方がまず検索する行動を起こしてもらわないと何も始まりませんので店側としては待ちの営業しかできません。
チラシの準備
ポスティングを個人で行う場合に準備が必要なものとしてはまずはポスティングする為のチラシとなります。チラシの作成には十分に時間をかけて良いものを作るよう心掛けて下さい。同じ業種で同じエリアにチラシを撒いてもチラシの出来栄えが違えば反響率も2~3倍簡単に変わってきます。同業他社のチラシなどと客観的に見比べて作りこみましょう。とは言ってもゼロからチラシを作成するのも大変ですので最近ではネット上に無料で簡単にダウンロードができるチラシの下書きテンプレートが沢山ありますのでそちらを利用すれば大変楽に作成する事が可能です。
⇒詳しくは『チラシを自分で簡単作成!おすすめの無料テンプレート1万点以上』をご参考下さい。
ポスティング用のチラシが出来上がればあとはチラシデータをプリントパックなどネットの印刷会社に送れば安価で印刷する事ができます。
ポスティングの流れ
チラシの印刷まで完了すればあとはそれを近隣に配布していく流れとなります。ポスティングの流れについては以下の通りとなります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①配布するエリアを決め、地図に配布するエリアをマーカーなどで囲む。
ただやみくもにチラシをポスティングしていくと、どこまでチラシを投函したかがわからなくなり、同じエリアに再度ポスティングしてしまう事にもなったりします。ポスティングする際は配布するエリアの拡大地図(路地まで表記されている程度の地図)を用意して配布したエリアを消し込んでいくと無駄に同じエリアに何度も配布してしまう事が無くなり効率的にポスティングが行えます。
路地まで認識できる地図であれば何でも結構ですがマピオン地図であれば簡単に拡大縮小ができて配布したいエリアが勿論無料で印刷できますので便利です。
⇒ポスティング用の地図の印刷や使い方について詳しくは『ポスティングの地図印刷には無料で便利なコレ』をご参考下さい。
②チラシ・カバン・ペン・メモ用紙・ビニール袋・指サックを準備する。
ポスティングに出かける前に必要なものや持っておくと便利なものなどについてですが、チラシとカバンは当然ですが、ペンとメモ帳は地図の消し込みや配布中に発生したトラブル時に利用します(下段注意点で詳しくご説明します)。
ビニール袋については配布中に急に雨が降り出す事も最近は多いですのでチラシが濡れないようカバンを覆える位のビニール袋(ゴミ袋)があると便利です。
指サックについてはポスティング中にチラシを一枚ずつめくって配布しますが指がカサカサになっていきますので利き手の中指と親指に指サックを付けておくことをお勧めします。
③配布する予定のエリアまで自転車もしくは徒歩にて移動。
持っていくものを準備したら配布予定のエリアまで自転車もしくは徒歩にて移動します。個人で配布する場合は時間も限られているかと思いますので余り多くのチラシにはならないかと思いますので徒歩でも大丈夫かと思いますが、もし終日時間がありポスティングする場合などは数千部単位になるかと思いますのでチラシの重量も20キロ程度になるため徒歩だと難しくなります。
④ポスティング開始
現地に到着したらポスティングの開始となります。自転車の場合は自転車を公園横などに停めてチラシを自転車カゴに入れ、持てる分だけをカバンに持って配布し、無くなればまた自転車に戻ってチラシを補給する事をお勧めします。多くのチラシをカバンに入れて配布すると肩を痛めてしまう場合もありますので継続してポスティングできるように無理せず行いましょう。
クレームを回避する為のポスティング時の注意点
ポスティング自体は免許や許可は必要ありませんので個人でポスティングを行う事自体は違法にはなりません(立ち止まってのビラ撒きなどは許可が必要)。ただ、いくつか注意をしなればクレームにつながる事もありますので注意しましょう。
①『配布禁止』と明記されたポストには十分注意する。
ポスティングでクレームとなってしまう最も多い原因は誤って『チラシ不要』と明記しているポストに投函してしまうケースとなります。
チラシ不要な方は時々ポストに『チラシ入れるな』『チラシ入れると通報する』『チラシ入れると着払で送り返す』『チラシ入れると引き取りに来てもらう』など明記している場合が多いです。ポストの投函口に表記されている場合はまず見落としなどないかと思いますが、ポストの横側やポスト近くの門扉や玄関などに明記されている場合もありますのでポスティングしてしまった後に気づくケースもあります。
そのままにしてしまうと当然クレームの電話が入る可能性が高いですので、誤配してしまった場合はすぐにチャイムを鳴らして謝罪するのが良いです。また、不在の場合もありますのでその際は持っているペンとメモ帳で誤配してしまった旨を明記し投函しておくことをお勧めします。
折角、集客でポスティングをしたのにかえってマイナスのイメージを付けてしまう可能性がありますので注意が必要です。
②配布中に住人や管理人の方に配布を断られたケースなどをメモ書きする。
ポスティングをしていると配布中に『ウチにはチラシは入れないで』とポストに『チラシ不要』等明記してない場合でも投函を拒否されるケースもシバシバあります。帰社した際に、どこで言われたか忘れないように配布禁止の住所や部屋番号をメモしておく必要があります。帰社後は配布禁止リストなどを作成して今後はポスティングしない先として登録しておけばクレームになるのを防ぐ事ができます。
③マンションのポストは探す場所を限定しておく
マンションは大きいほど一気に配布ができて効率的なのですが大規模なマンションになるほどポストを探すのが大変になります。通常、マンションのポストは入口オートロック付近にある事が多いですが、時々マションの横側や裏側に設置されているケースもあります。また外からはポストが見つからずドアを開けると中に集合ポストが設置されているというケースも多々あります。ドアには『メールボックス』など表記されている場合もありますが何も書かれていないケースの方が多くどのドアが集合ポストのドアかは開けてみないと分からない場合も多いです。
ポスティングで最も困るのは外からポスティングができないケースです。チラシをポスティングする場合には管理人さんなどにドアホンなどで説明をして開錠してもらわないとポストにたどり着けないケースです。このような場合は大体チラシの投函は禁止されているケースが殆どですので、色々探し回った果てにポスティングができないという場合も度々あります。
特に個人で隙間時間を見計らってポスティングをする場合などは時間に制限がありますので、これを知らずにマンションのポスト探しをしているといつまで経ってもポストが見つからずに時間だけを浪費してしまう場合がありますので、淡々と可能性の高い順に探すように心がけましょう。
④ポスティングする時間帯は7~19時頃まで
個人でポスティングする場合は営業時間外などでちょっとした時間に配布したくなりますが、あまり遅い時間や早い時間にポスティングするとクレームになりやすいので注意が必要です。
時間帯としては7~19時位の間に配布するように心がけましょう。暗い時間などにポスティングすると『チラシ不要』などの明記を見落としてしまう可能性もありますし、また誤配してしまった場合はクレームの電話が夜に入りチラシの引き取りなどクレームに対応できない場合も出てくる可能性があります。そうなると店の評判にもかかわってきます。
個人でポスティングする際にかかる時間はどれくらい?
最後に個人でポスティングを行う場合にどれくらいの時間がかかるのかについてのご紹介です。配布するスピードは慣れや配布する物件・エリアなどにも大きくされますが大まかな目安としてはマンションなどが多い市街地で1時間当たり500-600枚程度、郊外エリアで同じく1時間当たりで200-300枚程度となります。
店舗周辺のエリアとしては市街地で1-2万部世帯エリア、郊外地で5000-1万部世帯エリアがおおよそのカバーすべきエリアと言えますので、全てのエリアをポスティングで配布するのに必要な時間はおおよそ20~40時間程度となります。仮に1日1時間の配布ですとおおよそ1か月で配布ができますので個人でポスティングする事は可能です。エリアを広げたい場合や本業が忙しくなりポスティングに時間を割くのが難しくなった場合にポスティングを委託してみるのも良いかと思われます。
以上、個人でポスティングをする際の準備や注意点についてのご紹介でした。是非、皆さまもチャレンジしてみて下さい。
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