大阪でポスティングをやってきてちょうど10年目となりました。1番はじめのお客様は不動産会社の営業の方から2000部の配布を頂戴し、天にも昇る気持ちで配布させて頂いたのを昨日の事のように覚えております。あれから10年、約700社のお客様に使って頂き今日まで至ることができました。
つきましては、大阪でポスティングを行う上でできるだけわかりやすくポスティングの仕組みや依頼や業者選びのコツなどを述べていきたいと思います。
目次 この記事の見出し一覧
1. ポスティングの料金について
まずはポスティングの料金についてご紹介したいと思います。
商品(モノ)であれば決まった物の料金が安い・高いですのでA社かB社かC社かどこで買ったら最も得かが一目瞭然なのですが、ポスティングも含めてリフォーム工事や教育などのサービス業の場合は同じサービス内容でも料金が異なり『いったいどこに頼んだらええのん?』となりがちです。
で、よく聞くのが3社とって比較して真ん中の料金の業者を選べ・・・
ただ、これだともっと安い業者があるのにミスミス高い料金を払う事にもなりますし、あとは業者に話すと『じゃ、すぐ決めてくれはったら〇〇引きします』みたいな事になって振り出しに戻って結局決めきれないっていう事にもなりかねません。
じゃ、料金はどうみればよいのか?
個人的にはインターネットに料金が表記されている業者も多いのでそれらを見比べて最も安い(もしくは安い部類に入る)業者を選ぶべきだと考えます。
安い・高いを判断する基準としては、大阪でポスティングする場合ですが大阪市内のようにマンションが多いエリアですと1時間に500枚位、それ以外のエリアですと300枚位がおおよその配布可能枚数となります。
仮に時給1000円と考えると、大阪市内で約@2.0円、大阪市外で約@3.4円が大阪でポスティングをするのにかかる最低コストと言えますのでこの料金に近いほど安いポスティング会社と判断できます。
ポスティングはチラシをポストに投函するサービスですので、料金の違いについては配布する早さ(配布期間がA社は1週間、B社は2週間など)位でしか差別化が難しいです。短期でのポスティングを優先する場合は高い料金を支払うしか方法がありませんが、そうでなければ極力安い方が良いに決まっています。
ではなぜ同じサービス・同じ配布期間なのに料金が異なるかですが、これはリフォーム業なども同じですが直接工事を行うか下請けに出すかでかなり料金が異なります。
ポスティングも自社のスタッフで直接配布を行う業者もいれば仕事だけ取って、ポスティング作業は下請けに任せるというケースも多いです。そうするとどうしても1枚@4円のものが@5~6円となりますので同じサービス内容でも料金が異なります。下請けを使う場合は特に大阪以外の他府県や全国展開サービスを行っている業者に多いように思います。
2. 配布するチラシ(デザイン)について
とりあえず一度ポスティングを試してみようという方に多いのですが『チラシを撒けばとりあえず集客できる』と思われているようなのですが、これにつきましてははっきり言ってかなり見通しが甘いと言わざるをえません。
なんとなくフォーマットにあるデザインでチラシを作製してみて店舗周辺に撒けば多少の反響はあるだろうと思われるかもしれないのですが、このような場合は残念ながらほぼ期待する効果なく1度の配布で諦めてしまわれます。
チラシのデザインはポスティングを行う上での生命線と言ってよいかと思います。受け手に響くチラシとそうでないチラシでは同じ業種でも反響率は全く異なります。
例えば定期的に配布しているA社は平均2000分の1の反響率だとして、それを聞いて早速弊社でもとポスティングをやってみたものの1万部の1以下の反響率だったという事はものすごく多いです。
それは当然と言えば当然なのですが、弊社でもいくつもの種類のチラシを毎月何枚も配布させて頂きます。勿論弊社だけではなく他の業者や自社撒きしているお店もあるでしょうから、多くの同業他社のチラシとも比較されながら興味を持ってもらう必要があります。それがチラシとなりますので力を入れないわけにはいきません。
ポスティングはちゃんとしたデザインのチラシをちゃんと配れば、ちゃんと効果がでます。逆にどちらかが欠ければ絶対に効果がでませんので、これからポスティングを試そうという方はデザインはしっかり作りこむことを強くお勧めします。
3. 配布する枚数について
無尽蔵にコストがかけられるのであれば『多いほど良い』と言えますが、ポスティングはあくまで『費用対効果』が重要です。できるだけ少ない枚数(ローコスト)でできるだけ多くの集客が見込めれば最高です。
そこでまずは配布するエリアを決める事が大切です。これは基本的に店舗からの距離を優先しましょう。チラシの反響は基本的に店舗から離れるほど反響も落ちますのでまずは近くから攻めるのが鉄則です。
既存顧客の住所を知っている場合は来店までの限界距離(どれくらいの距離までなら来店が見込めるか)がわかりますので絞りやすいです。新規オープンの場合は例えば小学生対象の塾であれば自転車で5~10分程度など距離などを予算と相談しながら決めましょう。
『多少店舗からは離れているけど〇〇町は高所得者が多いから反響が望めそう』などもあるかと思いますが、基本は距離重視で予算があまればという形の方が良いでしょう。
店舗からの距離や配布したいエリア(町名)の配布可能枚数についてはこちらの地図より各町名をお選び頂ければ右下に表記されますのでご参考下さい。
※恐れ入りますが地図からご選択可能なエリアは弊社が大阪でポスティングしているエリアのみとなります。その他エリアにつきましてはこちらより配布希望市区をお選び頂くと記事内に下記ございますのでエクセル版もしくはPDF版のみをお選び頂けます。
配布する枚数は業者によりますが通常2000か3000部位からご依頼可能な場合が多いですので初めての場合はとりあえず小ロットで、チラシの反響がよければ増やしていく、反響が余りよくなければ一旦チラシデザインを見直したうえで再度小ロットで配布という形がベターです。
4. クレームについて
ポスティングにかかわらずどんな業種でもやはりクレームというものは存在します。チラシを配布しているとポストに『チラシ不要』と書かれている場合があります。勿論、同ポストに投函するとクレームになりますので注意が必要です。
ただ、『チラシ不要』と書いてなくても投函するとクレームになる場合も稀ですがあります。理由は『勝手にチラシ入れるな』『うちのポストはゴミ箱ちゃうで』『大切な郵便物が入らんようになるやろ』など様々です。
多くの場合は『以降配布しないようにしますのでご住所をお教え願えませんでしょうか?』というと教えて頂けますので都度禁止リストに追加して二度と配布しないように徹底します。
ただ、中には『チラシを取りに来い』『警察を呼ぶぞ』『土下座しろ』『(はっきり金品とは言いませんが)どうするの?』というようなケースもごくごく稀にあります。
基本的にポスティング業者はクレームになる世帯をリスト化して大部分で把握していますので頻繁に発生する事はないかと思いますが、弊社も10年ほぼ同じ市区を配布しておりますがやはり月に100万部以上配布しますと1-2件程度は発生します。
基本的にクレームはポスティング業者が対応するかと思うので問題ないかと思いますが、地元の業者ではない場合は禁止リストを持っていない場合もありますので多少注意が必要かもしれません(いつも同エリアを配布しているか聞いた方がベター)。
5. 配布する時期について
ピザなど出前であれば配布する時期というのは特になく年中ポスティングを行いますが、例えば塾などは学期や学年の変わり目、美容院などであれば成人式、終業式、季節の変わり目などは特にご依頼が多くなります。
閑散期に種まきをするという考えもありますが、繁忙期の前に種まきをした方が競合は多くなりますがその分反響率も高まります。一年を通して配布ご依頼を頂くケースもありますがあくまで繁忙期もしっかりと集客が行えているのが前提となります。閑散期だけで集客を図ると恐らく費用対効果が非常に悪くなるケースが多いです。
6. 業者を選ぶポイントについて
『ポスティング 大阪』で検索すると多くの業者が見つかるかり選ぶのも一苦労かと思います。ポスティング業者を選ぶポイントについては、最も良いのは人からの紹介が最も確実です。ポスティング業者にかかわらずサービス業全般と言えますが、例えばお医者さんや整骨院さんなども実際に利用した友人からの意見はとても参考になりますし、それがなければ自分で通って見るしか良し悪しの判断が難しいです。
これは残念ながら私がポスティング業者を選ぶ場合でも同じです。ただ、いくつか最低限押さえておいた方が良いポイントはありますのでご紹介します。
1. 料金が高すぎる(単価が最も高い)業者は敬遠する
理由は、何か他業者と比べて目に見えてわかる高いサービスがあるなら構いませんが特になりならボッタクリもしくは営業のみで配布は下請け任せの可能性がたかいから。下請けが全て悪いというわけではありませんが、配布スタッフの管理はやはりそれ相応に難しい所でもあります。直接自社スタッフを管理するのも難しいのに、他社がどのようにスタッフを管理しているかは知る術もないわけですので、不安が残ります。
2. 配布の進捗報告をもらう
ポスティングの配布期間は業者によってまちまちですが、例えば1万部を配布する場合2-3日で完了する業者もあれば10日以上かかる業者もあります。
業者によっては配布の進捗報告はなく配布が完了した時点でのみ報告を行うケースもあります。例えば7/1に配布を業者に渡して、途中何の連絡もなく7/14に『昨日で配布終わりました』と報告されて終わり。
これではいつ何枚配布してくれて配布してから反響があった日までどれくらいの期間があったのかもわからず。また、仮に反響がゼロだった場合本当に配布をしてくれたのかどうか疑心暗鬼にもなります。
配布を開始したら配布した日ごともしくは5日ごとなど定期的に進捗報告をもらえる業者の方が利便性は高いです。
以下は3年ほど前よりご利用頂いております市議様より頂戴したコメント
ご報告ありがとうございました。
暑い中、ポスティングいただき助かりました。
ポストに入っていたと連絡も相次ぎ、確認がとれています。
年に2回の利用ですが、いつも丁寧に対応してくださりありがとうございます。
また、来年年明けにお願いする予定ですので、何卒よろしくお願い申し上げます。
3. 業歴が長い方がより安心
ポスティング業を始めたばかりの開業者がダメというワケではありませんがやはり業歴が長い方がより安心感はあるかと思います。というのもポスティングはリピート商売ですので、配布をし良い反響を得てもらう事で再度ご利用頂く事で商売が成り立つ部分があります。配布をキッチリ行っていないとリピートしてもらえず長くポスティング業を行っていくことはかなり困難です(新規のお客様を獲得していくのにも限界がある)。
業歴が長いという事はそれだけ固定客が居ると言えますので配布もキッチリしている業者であると考えられます。
7. よく聞かれること
1. 反響はありますか?
弊社でよく配布をさせて頂く業種は不動産・デリバリー・整骨院・リフォーム・求人・引越・買取・習い事(塾・体操・水泳・音楽教室など)などが多いです。
弊社では月に約150~200万枚程度を配布させて頂きますがおおよそ85%程度が既存のお客様であり毎月~数か月に1度のペースで配布をさせて頂いているという実績もございます故、上記業種であればチラシデザインさえしっかりしたものであれば必ず反響はあると言えます。
但し、上記以外の業種のチラシにつきましては配布頻度も多くありません(ご依頼自体が少ない)のでポスティングには向いていない業種の可能性がございます。
2. 何枚位配布すれば良いですか?
店舗の規模にもよりますので〇枚が正しいという事はありませんがご参考までに上記明記した業種でのおおよそのご依頼部数を明記します。
不動産⇒1~5万枚
デリバリー⇒1~3万枚
整骨院⇒1~3万枚
リフォーム⇒1~3万枚
求人⇒5千~2万枚
引越/買取⇒5~15万枚
習い事⇒5千~3万枚
3. 配布するのにどれくらいかかりますか?
配布期間は業者によりかなり開きがあると思います。また、マンションが多いエリアの方がやはり配布が早いので大阪市内と大阪市外では大阪市内の方が早く配布する事が可能です。
弊社の場合で言いますと、おおよそ1万部で1週間から10日間となりますが早いところでは1-2日程度、遅い所では2週間程度かと思われます。基本的には配布が早い所ほど配布料金も高くなる場合が多いです。
4. 配布する場所(エリア)は選べますか?
配布したいエリアを選ぶ事は可能です。但し、業者によって町名で選ぶもしくは丁目で選ぶ場合は別途料金がかかる場合などがあります(因みに弊社の場合は町名選択までは無料、丁目選択の場合は別途料金がかかります)。
5. チラシを渡してからどれくらいで配布開始してもらえますか?
ここも業者によってマチマチですがチラシをお預かりしてから1~4日後というのが多いかと思います(弊社は4日後となります)。
6. 値引きしてくれますか?
これは大阪あるあるだと思うのですが時々聞かれます。弊社ではご依頼頂く部数によって単価が変わります(多くの部数ご依頼ほど安い)。常にギリギリ(カツカツ)料金でご提示させて頂いております。
7. 何部から依頼できますか?
大体1000~5000部という業者が多いかと思います(弊社は3千部~)。ただ、どうしても部数が少なくなるほど単価は高くなる傾向にあります。
8. どういった対象に配布ができますか?
弊社の場合は全ての住宅(マンション・一軒家・長屋)への配布となりますが、業者によっては工場や会社のみへの配布、高所得世帯への配布など細かく選択できる場合もありますので自社に合った業者を探してみましょう。
9. 大阪以外の他府県でもポスティング依頼できますか?
ポスティング業者には大まかに2パターンあり、自社で営業から配布まで行っているケースと、営業のみで配布は下請けに任せるケースです。後者であれば日本全国など広範囲にわたって対応しておりますが、弊社含めて前者の場合は近隣の市区までというケースが多いかと思います。
因みに弊社で現状ポスティング対応できる市区は以下の通りとなります。
大阪市内:平野区・生野区・住吉区・東住吉区・阿倍野区
大阪市外:八尾市・東大阪市・松原市・柏原市・藤井寺市・羽曳野市・富田林市
堺市:北区・中区・東区・美原区・堺区
8. 自分でポスティングする事について
ポスティングを行う場合は自分で配布するか業者に依頼するかになりますがやはりメリットデメリットがあります。
自分でポスティングを行う場合はやはり何と言っても『無茶苦茶しんどい』という事です。特に夏場や冬場のポスティングは過酷です。
私も創業当初は朝から晩まで約12時間毎日配布を行っておりましたのでよくわかりますが特に夏場はどんどんやせ細っていく程です。大阪市内でポスティングを行うのであればマンションが多いのでそれほどでもありませんが大阪市外になると一気に歩く距離が増えますのでクタクタになります。
実際、初めてポスティングをやってみたという方から『自分達で配布をしてみたが思ったよりしんどくてかなりチラシが余っているのですが配布お願いできますか?』という問い合わせを頂く事が時々あります。
また、配布をしていると『ご苦労様』と言っていただける場合もあるのですがやはり喜ばれるというよりも白い目で見られたり『勝手に入れんといて』や『イラン』とお断りされる事も多く、初めのうちは少し気が滅入ります。
ただ、勿論メリットもあります。自分で配布するという事はコストがかかりませんのでチラシ代だけでより多くのチラシが撒けますし、配布したい曜日や時間(特に週末に合わせて配布するなど)を調整する事も可能です。
因みに大阪でポスティングを行う場合の一般的なコストは以下の通りです。
チラシ印刷代:@2.0円くらい
ポスティング代:@4.0円くらい
仮に店舗周辺1万部を配布する場合は6万円(チラシデザイン費は別途必要)くらいがかかります。
因みに1時間でどれくらい配布できるか?と言いますと、ある程度慣れれば大阪市内で500枚前後、大阪市外で300枚前後といったところです。
9. ポスティングか新聞折り込みか
チラシ広告については新聞に挟み込む折り込みが良いのか各家庭にチラシを直接届けるポスティングが良いのかという事ですが、新聞購読率は年約2-3%ずつ下がってきており、現在の購読率は約60%程度となっております。
仮に店舗周辺エリアでチラシ集客を行う場合に、新聞折り込みの場合ですと世帯カバー率は約60%、ポスティングですと約85%程度となります。但し、料金的には新聞折り込みの方が比較的安い場合が多いので、多少店舗から離れても集客が見込めるのであれば新聞広告の方が効果的である可能性もあります。
また、新聞購読者の年代で見ると圧倒的に50代以上が多く70代以上に至っては80%以上の購読率となっておりますのでご年配をターゲットとしている商品・サービスのチラシであれば効果的であると言えます。