
ポスティングで最もご依頼が多い業種が不動産業となります。当然ながら多くの同業他社が集客の為に日々不動産のチラシをポスティングしているので少しでも他社より良い反響を取りたいところです。全てポスティング業者にお任せと言いたいところですが、不動産にも買取や、中古新築の物件販売など対象物件によって配布期間が大きく異なりますのでケースバイケースと言わざるを得ません。不動産チラシでのポスティングのポイントについてご紹介させて頂きます。
目次
ポスティングの不動産チラシ
ポスティングでの不動産チラシでは物件の買取チラシ・新築物件の販売チラシ・中古物件の販売チラシの3つの種類に分けられるかと思います。ポスティング業者にもよるかと思いますが弊社では圧倒的に買取物件のチラシ配布のご依頼が多く、次に新築物件販売チラシで中古物件のご依頼はかなり少ないです。
その理由の一つは新築や中古物件では物件の買取チラシのご依頼と比べると短期間での配布ご依頼となる事が多くなりますが、ポスティング会社では配布期間が短い程配布料金は高くなり、配布期間が長い程料金も安くなる傾向にあります。
短期間で安くできるだけ多くの人に物件を紹介する媒体としてはポスティングよりも不動産ポータルサイトなどのネット広告や、購読者が落ちてきており世帯カバー率は低いものの新聞折込などの方に分があると言わざるを得ません。一方で、中古物件の買取についてはポスティングは大いに有効な集客手段の一つと言えます。
ポスティングが不動産買取チラシに向いている理由
中古物件の買取チラシについてはポスティングが向いている理由としては中古物件の販売とほぼ正反対で、配布期間が長くても問題ない場合が多く、またそのため安い料金で配布ができるという点にあります。
配布期間が長くとれる理由
実際、弊社でも不動産買取のチラシについてはあまり月によって変わりなく、年中一定してご依頼頂く事が多いです。賃貸物件などでありましたら、新学期の時期や転勤の時期に合わせて春や秋に動きが大きくなりますので同期間に一気にポスティングなどが必要となりますが、売買物件については賃貸物件と比べると比較的一年安定していると言えます。
不動産の大手ポータルサイトであるHOMESが行ったアンケートで『購入した住まいに入居した月は?』を伺った所、結果は以下の通りでありました。
第1位 | 4月(11.7%) | 第7位 | 8月(7.9%) |
第2位 | 5月(10.0%) | 第7位 | 11月(7.9%) |
第2位 | 12月(10.0%) | 第9位 | 2月(7.5%) |
第4位 | 4月(9.2%) | 第10位 | 7月(7.5%) |
第4位 | 6月(9.2%) | 第11位 | 10月(5.8%) |
第6位 | 9月(8.1%) | 第12位 | 1月(5.2%) |
多少のばらつきはあるものの、比較的一年を通してどの月でも入居しているというのが分かるかと思います。つまり売買物件については年中通して比較的安定して需要と供給が発生しており、配布期間を長くとって配布をしても集客効果が大きく左右されないと言えます。
ただ、中古物件の販売については供給すれば一定の需要が一年を通して発生する可能性が高いものの他の不動産会社との競争もある為、早く販売に結び付ける必要が高くなる為ポスティングでは配布期間の面で難があります。
また、新築物件についても需要の面から言えば年中通して供給していれば一定の需要は望めますのでポスティングも有効な手段と言えますが、経年劣化がありますので極力成約までの期間は短くする必要が高くなり、買取チラシ程にポスティングが向いているとは言えません。
ポスティングされた不動産チラシに関する質問事項
次に実際にポスティングされた不動産チラシについての受け手が見ているポイントについても見ておきたいと思います。ポスティングでの不動産チラシは非常に数が多く、エリアによっては毎日投函されているケースもあるかと思います。その中で少しでも他社より効果的に反響の高いチラシにするために不動産のポスティングチラシに関して500名に以下について伺ってみましたので詳しく見ていきたいと思います。
・ポスティングされた不動産のチラシで優先して見るのはどこ?
・不動産購入の際の立地についての距離は?
ポスティングされた不動産チラシで優先して見るのはどこ?
ポスティングされた不動産のチラシで優先的に見るのはどこですか?(複数回答可)という質問に対して以下が優先して見るエリアとその割合となります。
- 外観 18.9%
- 内観 24.4%
- 立地 67.8%
- 間取り 54.8%
- 広さ(㎡) 14.8%
- 建築/販売業者 6.2%
- 価格 78.2%
- 周辺環境 35.4%
結果としてはやはりと言うべきか立地・価格・間取りがトップ3となりました。恐らくこの結果は予想の通りかと思いますし、殆ど全ての不動産チラシでは同部分は強調されている部分かと思います。
少し意外な結果であったのは周辺環境や内観が比較的優先度が高い事と、建築業者は殆どあまり気にされていないという部分ではありました。やはり不動産では物件そのものの魅力がかなり重要でありチラシの反響にも直結する部分であることの裏付けとも言えます。
不動産購入の際の立地はどの程度までが対象エリアとなりますか?
不動産のチラシを受け取った方が価格の次に気になる部分である『立地』について更に詳しく伺ってみました。質問内容は購入するならどのエリアが良いか?というものです。現在の住んでいる場所からどの程度の範囲までが購入ターゲットのエリアとなるかについてとなります。同質問については複数回答ではなく1つのみを選んだ回答となります。
- 同じ町内 6.8%
- 同じ市区内 24.6%
- 隣接した市区内 29.8%
- 同じ都道府県内 18.8%
- 県外でも良い 20%
約30%の方が同じ市区内、約60%の方が今住んでいる今住んでいる場所から隣接市区エリアまでを購入ターゲットエリアとされているのが分かります。
ポスティングを行う際のターゲットエリア設定の参考にもなるかと思います。不動産物件チラシをポスティングする際は物件からあまり離れすぎず、隣接市区までという事で考えれば半径2~3キロ圏内が目安と言えるかもしれません。
一方、意外だったのは同都道府県内などある程度今いる場所よりも離れたエリアでも良いという方も約40%程度ありましたので、ポスティングのみならずインターネット広告と合わせた集客がより効果的と言えるかもしれません。
不動産の購入経験ありと無しでの違いは?
上記2つの質問については不動産の購入経験ありと無しの方どちらも含めての結果でしたが実際に購入したことがある方とない方ではどのように違うのか見ていきたいと思います。
優先する部分について
あり | なし | |
外観 | 19.6% | 18.6% |
内観 | 13.3% | 28.3% |
立地 | 70.4% | 67% |
間取り | 65.7% | 51.1% |
広さ | 25.8% | 11.1% |
業者 | 5.5% | 6.5% |
価格 | 76.6% | 78.8% |
周辺環境 | 28.2% | 38% |
大部分では大きな差はありませんが、不動産の購入経験がない方の方が内観や周辺の環境についての優先度が高く、逆に広さについては低くなっている傾向にあるのがわかります。
購入するエリアについて
あり | なし | |
町内 | 7.1% | 6.8% |
市区内 | 34.4% | 21.3% |
隣接市区内 | 33.6% | 28.5% |
都道府県内 | 14.9% | 20.2% |
県外可 | 10.0% | 23.4% |
結果としては不動産の購入経験がない方が不動産購入希望エリアは広く、不動産経験ありの方の方が今住んでいるエリアに近い方を好む傾向にあります。購入経験無しの方の方が平均年齢が若くなっておりますのでより県外含む遠方まで購入検討余地ありとの考えであるのが見て取れます。
以上、不動産チラシのポスティングについてのご紹介となります。結果としては、買取チラシや新築物件チラシはポスティングで比較的有効、中古物件については他媒体と比べてポスティングに優位性があるとは言い切れない部分があります。是非、状況に合わせてポスティングも集客活動に取り入れて頂ければと思います。
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