ポスティング(チラシ配り)を始めて12年となりました。最初の頃は毎日朝から晩まで13時間位で約30キロほどの道のりをひたすら無心で歩いてポスティングをしていました。最初はポストにチラシを入れる事さえ『郵便局でもないのに勝手に入れて怒られないかな?』とびくびくしていた事もあり、配布にも時間がかかっていましたが、徐々に改善していき早く配布する事ができるようになりました。ポスティングでのちょっとした気づいたコツについてまとめてみました。
ポスティングを早く効率的にする際のコツ
最初の内はとにかく無心でチラシをポストへ投函。それだけを考えてましたが、多少慣れてくると『もうちょっと楽に』『もうちょっと早く』など欲が出てきます。ポスティングでこれはやっててよかった(やってればもっと早く楽に配れた)というちょっとしたコツをご紹介します。
マンションのポストで探すのは3パターン
マンションのポスト探しは最初の内は必ず一度は迷宮入りします(ポストがどこか全く見当たらない!!)。というのも時々ポストが隠れた場所に設置されているからです。頑張って20分も30分も同じところを探すなんて(最初の頃の私みたいに)無駄な事は避けましょう。
まずは最も一般的なのがマンション入口付近(オートロックドア前)で殆どの場合がここに設置されているのですが時々大型マンションではどこを探しても見当たらない場合あります。その場合はマンション入り口ドアの左右を確認してドアがあればそこがメールボックス室の可能性が高いです。そこにもなければ入口の真裏の可能性があります(マンション入り口の反対側に周る)。玄関・横・裏と全て探して、それでも見当たらなければ諦めましょう。というのもこのケースの場合は外からはポスティングができないパターンで管理人さんやコンシェルジュの方に許可をもらってドアを開けてもらいマンションの中から配布する必要があります。ただ、こう言ったマンションはチラシのポスティングは禁止で配布させてもらえない事が多いので、諦めて次のマンションに行きましょう。
マンション配布で更に詳しくは『どこ?本当に困ったンションのポスト探し』をご参照下さい。
指サックをつける
ポスティングでの基本中の基本ですがチラシをカバンから取る際に1枚ずつ取るというのはとても難しいです(特に私みたいに歳を取ると指先に潤いがゼロのカサカサでうまくチラシをめくれません)。そんな場合も指サックをつければかなり簡単にチラシを一枚ずつ取ることができますし何より早いですのでお勧めというより必ずつける必要があると思います。指サックをはめる指は私は親指と中指の2本につけます。100均に複数セット入ったものが売ってますので非常に重宝します。
指サックをつけないと気付かずに同じチラシを2枚もしくは3枚一緒に取ってしまっている可能性もありますので必ず付けて配布をしましょう(※注意:夏場は指サック内の指がフニャフニャにふやけますので時々外しましょう)。
スマホアプリを利用する
できるだけポスティングを早くするにはとにかく地図を見るという行動をできる限り減らすことです。よく知らない土地だとどうしても地図を見る頻度が増えてしまいますがそうするとどんどん時間がかかってしまい非効率的になります。
そこで最も地図を見る時間を減らせる方法は紙の地図ではなくスマホを利用する事をお勧めします。地図経路を表記する無料アプリも数多くありますので、スマホのアプリで『GPS ロガー 経路』などで調べるといくつも出てきます(右図はルートヒストリーというアプリ)のでいくつか試してみて最も使いやすいものを選ぶと良いでしょう。これを利用する事で、道路に自分が歩いた経路が表記されますので『経路が表記されていない道路はまだ配布をしていない』と分かりますので未配布のエリアかどうかがスグにわかります(歩くだけで勝手に配布したエリアの消込をしてくれるような感覚です)。勿論、紙ベースも携帯しておくと便利です。紙ベースの地図作成について詳しくは『地図印刷には無料で便利なコレ』をご参考下さい。
大型マンションは朝方に配布
大型マンションになると1棟で数百世帯ありますので非常に配布するのには効率的なのですが、昼間に配布すると当然ですが郵便屋さんや住人の方も多数いらっしゃいます。郵便屋さんがポストに投函や住人の方がポストから郵便物を引き取りされる場合は一旦ポスティングを止めて、そちらをご優先して頂くのでどうしても時間のロスとなってしまいます。
出勤される前の朝方7時頃にポスティングすればそのようなロスもありませんので、極力大き目のマンションについては先に全て朝方に済ませてしまって、終了後に他のマンションや戸建てなどを配布する方が効率的です。
3種類のチラシを配布する際のかばんへの入れ方のコツ
あくまでこれは私のやり方ですのでもっとやり易い方法を見つけてもらえればと思いますが、私の場合は2種類のチラシをかばん内側に一緒に入れて、残り1種類を外ポケットからチラシがはみ出るようにして入れます。内側の2種類のチラシは50部ずつ程度を左手で持ち、配布する際に左手の2種類のチラシの上下から1枚ずつを右手で撮って取って、最後にかばん外ポケットに入れている残りの1枚を合わせて3種類のチラシをポスティングしていくとスムーズに配布する事ができます。
左手に持っている2種類のチラシ50部ずつは配布して少なくなってくればかばんの中から都度補充して残り1種類は常にかばんから取り出しやすいように少しかばんから飛び出した形で入れています(右図の青いチラシ)。
因みにチラシはA4サイズですと1000枚で約7キロ、B5サイズですと1000枚で約5キロと結構な重量がありますのであまり一度に多くのチラシをかばんに入れないようにしましょう。肩を痛めてしまう原因となります(ある日、私は実際に肩が激痛でしばらく上げることもできず大変な目にあいました)。
自転車はわかりやすい場所に駐輪しましょう
徒歩でポスティングする場合は、自転車を道端に停めて持てる分のチラシをカバンに詰め込んで無くなったら自転車に戻って補給。この繰り返しなのですが、自転車は必ず目立つわかりやすい場所(公園など)に置きましょう(移動を繰り返すとわからなくなります)。
私は一度、どうしても自転車の場所がわからなくなってしまい1時間以上探して時間をものすごくロスした経験があります。十分注意しましょう。
因みに自転車に乗ったままポスティングができればな~と思われるかもしれませんが、結論から言うとかなり難しい面が多いです。詳しくは『自転車でのポスティングはあまりおすすめしない理由』をご参考下さい。
ポスティングを楽にする為のコツ
ポスティングは体力勝負でもありますので毎日継続して配布するには少しでも体力の消耗を少なくして体に負荷のかからない形で行う必要があります。
夏は長袖を着る
夏のポスティングはなめていると本当にやばいです。暑いのでどうしても半袖を着たくなるのですがやはり個人的には長袖を着た方が圧倒的に楽(涼しさも感じる)です。ただ、長袖をそのまま来てしまうと不便ですので半袖を着てその上に薄い長袖のスポーツウェア的なものを羽織るようにすれば休憩の際は脱いで半袖で涼めますのでおすすめです。半袖ですと暑さもそうですが、本当に真っ黒になる位日焼けしてしまいます。長袖にしておけば手の甲にさえ日焼け止めを塗っておけばかなり抑えられます。
冬は指開き手袋を着用
見た目はアレ(汗っ)ですが冬は(私の中では)必須アイテムと言えます。カイロで手を温めながらでもポスティングできない事はありませんが指が思うように動いてくれません。指開き手袋でしたら配布を継続して行っていればものすごく温まります。最近は電気毛布ならぬ電気手袋などもあるようですが連続使用時間が短いのとコードが邪魔でポスティングには使えそうにはありませんので今のところ見た目はアレなんですが指開き手袋一択と言えます。
冬の足元は防寒ブーツ
夏場はスニーカーで問題ないのですが、冬場はとにかく手元と足元が寒いです。ちょっと小走りでポスティングすれば多少温まりますが汗が出だすと汗が冷えてかえって寒くなる場合もありますのでお勧めできません。手元は先ほど紹介した指あき手袋で完璧ですが、足元はいくら靴下二重履きや温かい中敷きを入れても寒いです。そこでおすすめは防寒ブーツです。最近は2-3千円も出せば軽くて歩きやすい防寒ブーツがネットでもワーク〇ンでも買えますので大変重宝します。これも冬の必需品です。
気を抜かない
いかなる時も気を抜かずに真面目にとかそいう類の話ではなく、ポスティングをしていると急に物陰から犬がものすごい音量で吠えてきたり、いきなり『ゴラァァ~何勝手にチラシいれとんじゃー』とチラシをポストに入れた瞬間に家の中から怒鳴られたり(ごくごく稀ですが何度かあります。勿論『チラシ入れるな』と書いているお宅ではありません)して心臓が止まりそうになることがあります(小心者)。心臓が止まるのは嫌なので必ず急に大きな声が飛んで来るかもという事を想定をしながらポスティングするようにしてます。
バイクを利用する
バイクを利用すると歩いて配布するのと比べて1.5倍くらい早く配布できるのでは?というイメージがあるかもしれませんが一方通行や乗り降りも多いので実際は歩きの1.2倍位という感じでものすごく早く配布できるというものではありません。
ただ、毎日ポスティングを続けていくのであればバイクは圧倒的に体力の消耗を防げますのでおすすめです。因みに自転車は?と思われるかもしれませんが自転車はチラシをかごに乗せたまま駐輪するのは不安定なので(倒れてしまう)ポスティングで利用するということはあまり現実的ではありません。
⇒バイクでのポスティングについて詳しくは『バイクでポスティングするメリット・デメリット』をご参考下さい。
斜め掛けか両肩掛けバックを使う
私の実体験としてお話するのですが、ポスティング始めたばかりの頃は片方の肩にかける手提げかばんにチラシを入れて歩いて配布し、無くなれば自転車にチラシを補給しに行って配布を続けていました。一度にかばんに入れるチラシの量は大体1500部(8~10キロ)分位なのでものすごく重いというわけではないのですが、それでも毎日続けていくと結構肩に負荷がかかっていたようで突然全く肩が上がらなくなり、尚且つものすごい激痛も走り完全に治るまで半年位かかってしまった経験があります。一方の肩に掛けるような手提げバックは絶対にやめた方が良いです。それからは手提げをやめて斜めがけのバック(昔風に言うとボストンバック?)に変更しカバンに一度に入れる量も5キロ以内に減らしてからは肩にかかる負荷は激減し、痛むこともなくなりました。
ポスティング準備でのコツ
ポスティングを集客で使ってみる前にこれだけは知っておくと便利だなと思うちょっとしたコツをまとめてみました。
ポスティングを格安で依頼するためのコツ
ポスティングの料金は以下のような条件で安くなるケースが多いので極力安くポスティングを依頼をしたい場合はそれぞれの条件をクリアすれば格安(半額位)になる可能性もあります。特にチラシサイズにつきましては基本的にB4サイズ以上になるとそのままではポスティングができない為、チラシを折る必要があり別途『折り費用』がかかってきますので注意が必要です。詳しくは『ポスティングの費用をできる限り抑える方法』をご参考下さい。
- 配布期間が長いほど安くなる
- 配布エリア指定が広い程安くなる(〇市内ならどこでも等)
- チラシサイズが小さくなるほど安くなる
- 配布対象指定が広い程安くなる(会社でも住宅でも配布OK等)
- 依頼枚数が多いほど安くなる
- 郊外より市街地の方が安くなる
クレームはリスト化
クレームはできる限り避けるべきですが中々ゼロにするのが難しいのも事実です。ただ、過去に発生したクレームは今後100%避ける事ができますので禁止リストを作成して共有しましょう。あとは、配布中のポストに『チラシ入れるな』と明記しているお宅への配布の注意ですが、ポスト投函口の近くに明記してくれていれば間違って投函することはほぼないかと思いますがポストの横(投函口からは見えない)やポストとは離れて玄関ドアの横に明記されている場合などもありますので投函する前には注意が必要です。もし誤って投函してしまった場合はすぐにその場でチャイムを鳴らして謝るか不在の場合はポストに『チラシ不要のご明記を見落としてしまい誤ってチラシを投函してしまいました』と謝罪文を入れるのが良いです。クレームは本当に気が滅入ります、クレームを減らすためのより詳細は『クレームは本当に悲惨!ポスティングの注意事項』をご参考下さい。
配布する部数は国勢調査を参考
ポスティングで仮にA町を配布する事になった場合の配布部数は国勢調査を参考にするのが最も正確です。国勢調査サイトから小地域集計を選ぶと各都道府県のデータが選べすので該当地域を選んで8-1の住宅の建て方別のデータに右図の各町丁別での世帯数が表記されております。
例えば右の岐阜市全域ですと173032世帯、大宮町全域の世帯数は29世帯、一丁目のみだと19世帯となります。
但し、ポスティングの場合は配布禁止などでポスティングできない場合も多々ありますので全世帯数の80~90%が実際に配布できる部数となりますので岐阜市全域ですと145千部ほどがポスティングできる数の目安になります。
チラシを無料で簡単に作る方法
ポスティングを集客目的で始めようとなった際にはまずはチラシを制作する必要があります。プロに頼めば簡単ではありますがやはりそれなりに費用もかかります。また少しの修正を行うにもまた費用と時間がかかります。ただ、最近はチラシを制作する為のテンプレートを大手印刷会社などが無料で沢山ネット上で提供してくれていますのでそれらを利用する事でイラストレーターなどが使えなくてもパワーポイントやワードが使えれば十分それなりのチラシが制作できます。無料テンプレートについて詳しくは『無料チラシ作りテンプレート4000点以上』をご参考下さい。
ポスティングで効果的な反響を得る為のコツ
ポスティングは効果が無いと思われる方もあるかもしれませんが、確かに全ての業種ではありませんが少なくとも塗装、整骨院、不動産、飲食、ハウスクリーニング、塾、フィットネス、美容院、習い事といった業種は弊社でもよくご利用頂く業種ですのでポスティングを開始する目にしっかりと対策さえ行えば十分に費用対効果が望めます。
チラシは目につくよう画像やキャッチでシンプルに
ポスティングで反響率を高めるには圧倒的に重要なのがチラシの出来栄えです。チラシ作りで最も陥りやすいのが『とにかくあれこれ詰めすぎる』事です。ポスティングのチラシを投函して受け手がチラシを見てくれる時間はおおよそ2秒と言われていますので、いかにその2秒で『何のチラシで貴方にこんなメリットがあります』を伝えなければなりません。その為には文字を少なく画像やキャッチでインパクトを与える必要があります。
定期的にご依頼を頂く方のチラシはいずれのチラシもシンプルでパッと目につきやすいというのが特徴です。文字ばかりで読みづらさがあると多くの場合反響が乏しいことが多いのが事実です。例えば塾のチラシでほぼ同じエリアで配布してもA塾はB塾の1/3の反響という事も少なくありません。
良いチラシを作る最も簡単な方法は自宅によくポスティングもしくは新聞折込に入っているチラシを参考にする事です。頻繁に投函されているという事はイコール反響が取れているという事ですので非常に有効です。
⇒チラシ作りについて詳しくは『反響の良いお客様のチラシの特徴』をご参考下さい。
ポスティング会社選びは常に比較する
反響率を高める為にはチラシの作りが重要と述べましたがもう一つあります。そうですポスティング会社選びです。どの会社を選べかわからない場合はまずは2~3社で反響率を比較する事です。良さそうだからという理由で1社にいきなり絞るのは仮に私がポスティング業者を選ぶ側なら絶対にしません。また、反響が良い1社が見つかったとしても反響が落ちてきたなと思ったら時々他の業者も使ってみて常に比較検討する事をおすすめします。
ポスティングするエリアは基本的に距離重視
ポスティングをする際に例えば10代が対象の塾のチラシの場合、当然10代が多いエリアに撒きたくなります。確かに町ごとで比較的若い方が多いエリアなどもありますが、町ごとでの年代別の人口差は大体5~10%程度という事が非常に多いです。
例えばA町には10代が100人います、対してB町は110人いるという場合にB町を選ぶのは間違いではないですがあくまで店舗からの距離がA町と大差ない場合に限ります。というのも基本的にチラシの反響は店舗から離れるほど反響率は落ちるものだからです。もしA町の方が店舗から近いのであればまずはA町を選んでそれでも予算に余裕がある場合のみB町も追加で選ぶという方が反響率は高まります。
一部エリアになりますが調べたい市区を選ぶと年代別の人口が表記されておりますので『全エリア世帯数表一覧』をご参考下さい。
まとめ
自分自身でポスティングを行ってきてちょっと役に立ったなと思ったコツを挙げてみました。特にクレームについては創業当初は禁止先のリストもありませんでしたので発生頻度も多かったのですが禁止リストを作成しておけば過去に起こったものが徐々にデータとして増えていきますので10年以上経った今は当初と比べると雲泥の差です。是非試してみてください。
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