チラシのポスティングを行っておりますとどうしてもクレームになる事も稀にあります。12年ほどポスティングを行っておりますので経験や悲惨な失敗談も含めてポスティング時の注意事項についてご紹介したいと思います。これからポスティングを自社で始めてみよう!とお考えの方にもきっとお役に立つかと思います。
目次
ポスティングでクレームを避ける為の方法
ポスティングを行っているとどうしても稀にクレームが出てしまいます。クレームで怒られてしまうのは非常に精神的にこたえます。怒られるという以外にも土下座を強要された事や暗に物品を迫る方、警察を呼ばれる方(勿論、違法行為を行ったわけではありませんので警察の方も二度と入れない旨だけ約束してあげてという事で終わりましたが)、またチラシを着払いで送られるケースなどもごく稀ですがあります。『チラシ不要』とどこにもご明記が無い場合でもクレームになる場合もありますのでゼロにする事というのは中々難しい事ではありますが、ただいくつかの点を注意さえすれば大幅にクレームを減らすことは可能です。実際、ポスティングを初めた12年前と比べると格段にその数は減ったことも事実です。
『チラシ不要』と明記してあるポストに入れない
まずポスティングでクレームを減らすために最も重要な事は『チラシ不要』と書いてあるお家に入れない事です。実際、クレームの50%以上はチラシ不要と書いている世帯に投函してしまった事が原因です。チラシ不要と書いてるのであれば避けるのは簡単と思われるかもしれませんがポストの前面や投函口にはっきりと大きな文字で明記されていれば間違いようもないのですが、ポストの側面やポストとは離れた玄関や門扉などに『チラシ不要』と明記しているお家も時々あり見落としがちです。
対策:
『配布禁止』サインの見落としのないように、特に戸建てや長屋を配布の際にはポストの前面だけでなく横や玄関周辺も確認するようにしましょう。投函した直後に『投函禁止』の表記に気づいた際はすぐにチャイムを鳴らして誤って投函してしまった事を謝罪しましょう。チラシ不要の表記に気づかなかった場合は後日お電話にて『チラシ不要と書いているのになぜ入れるんだ?』とお叱りのご連絡を頂く場合もありますのでその際は2度と配布しない旨を伝え、クレーム先の住所を聞きましょう。クレームのあった先は都度配布禁止リストに追加して以降誰が配布担当となっても間違って配布をしないように配布スタッフ全員で配布禁止先の情報を共有する事が重要です。クレームで最も多い原因となりますのでここをしっかりと注意すれば多くのクレームを抑えることができます。
『チラシ不要』と明記していないお宅からのクレーム
チラシ不要と明記してもらえれば配布を避ける事もそこまで難しくありませんが、『チラシ不要』と書いていないお宅からもクレームになる事はあります。こればかりは初回は防ぎようがありません。多くの場合は『ウチはチラシは要らないので今後一切入れないで』という具合で電話を頂戴したりします。初回であればそこまで大事になる事はありませんが、もし2回3回と続くと大問題ですので必ず2度と配布しない事が重要です。
対策:
同クレームについては未然に防ぐという事が難しいので再度誤って投函しないように、上述した配布禁止リストにクレームのあった先の情報を追加して全スタッフで共有しましょう。
同じチラシが複数枚入っていたというクレーム
ポスティングは当然ながら一枚ずつ投函するのですが、誤ってチラシを2枚もしくは3枚投函してしまうと、『なぜ同じチラシを何枚も入れるんだ』とクレームにつながってしまいます。また、何度も配布して慣れているエリアであれば間違いはほぼ無いかと思いますが初めて行くエリアなどの場合は風景も似ている場合がありますので誤って同じ路地を通ってしまい同じチラシを2回配布してしまう事なども起きる可能性があります。仮に2種類のチラシを配布していれば同じチラシが2枚ずつの合計4枚のチラシを投函する事になり非常に迷惑をお掛けする事になりますので注意が必要です。
対策:
ポスティングをしていると指の水分はすぐにチラシに持っていかれてしまいチラシを1枚ずつめくる事が困難になります。ポスティングをする際は必ず指サックを付けて常にしっかりと1枚ずつチラシをめくれる状態にしましょう。
また、同じ路地へ2度誤って配布をしないように都度地図を確認して配布したエリアについては消込作業をおこなうか、もしくはスマホのアプリで『GPS 経路』などと調べると自分が通った経路を表記してくれるものもありますので、既に配布した路地かどうかが簡単に確認できます。
雨でチラシが濡れてしまった
ポスティングでは通常片手でチラシを持ってもう片方の手でチラシをポストに投函していきますので雨の日に傘を持って配布をするというのは非常に困難です。
チラシをカバンに入れた状態であれば濡れる心配もありませんが、雨の日はポストの投函口付近にもかなり雨がたまっていますのでチラシを投函口する際に必ずチラシが濡れてしまいます。
光沢紙などであれば多少の雨であればシワなどにはなりにくいですがコピー用紙などのチラシであればシワだけでなく文字もぼやけてしまい、とてもお客様にお渡しできるような物では無くなってしまいます。受け取った側としては読めないようなチラシを入れるなという事でクレームにつながる恐れがあります。
対策:
雨の日は配布をしないというのが最も理想的です。ただ梅雨時期ともなると雨天の日も多く、チラシの配布期日もある事ですので雨が降っている間はマンションなど濡れない物件を中心にポスティングを行い、雨が上がった合間を見計らって配布ができるよう常にスマホで天候をチェックしておく必要があります。
チラシをポストの中までキッチリ入れる
ポスティングをしている際にチラシをポストの中まで入れずにはみ出して入れられているケースが稀にあります。ポストにチラシが入りきらず出てしまっているというものではなく明らかに故意にはみ出して投函しておりチラシの1/3~1/2がはみ出しているというケースも何度か見たことがあります。
恐らく配布した人は雨も降っておらず多少チラシがはみ出ていても問題ない(ポストからはみ出していて見栄えはものすごく悪いですが)と判断したのだと思いますが、配布した後に急に雨が降り出してしまうとポストからはみ出ているチラシの部分が雨に濡れてしまいます。
はみ出ているチラシが濡れるだけならまだしも濡れたチラシはポスト内部につたっていき、ポスト内にある他のチラシや郵便物までも濡らしてしまう原因となります。当然クレームにつながりますので絶対に(配布中は雨が降っていなくても)チラシをポストからはみ出してはいけません。
対策:
郵便物が多く、チラシがどうしても入らないケースなどはポスティングするのは諦めましょう。無理に投函すると他の重要な郵便物等がポスト内で折れ曲がったりする恐れもあります。また、チラシを故意にはみ出してポスティングする事で既に配布した路地かどうかをわかるように利用している方もいるようですが路地の確認については上述した通りアプリを使うのが最も便利でクレームにもなりません。
夜間のポスティング
夜間のポスティングもOKというポスティング業者もいますが、基本的に夜はポスティングに不向きです。新聞配達も夜間(というか早朝)に配達しているので一緒では?と思われるかもしれませんが、新聞配達の方は新聞を抱えていますので一目見て新聞配達と認識できますがポスティングはパッと見では日中でも何をしているのか分かり難い業種と言えます。
また、新聞配達は購読者のみへの配達で都度自転車やバイクで移動ですがポスティングは全ての世帯への配布となりますので基本的に徒歩となります。夜間に何かを持って全ての家に一軒一軒回っているのを遠目から見ると非常に怪しまれます。また最近はデザイン性の高いポストも多く初めての場合は開け方が良く分からないものも稀にありますので夜間に人の家の前でポストを触っているというのも不審がられる一因となります。
夜間は非常に静かという事もあり、ポスティングの音に対するクレームや夜間に配布をしていると浴室ののぞきと間違われる事もあるようですのでできる限り配布は控えるのがお勧めと言えます。
対策:
クレームが生じた場合に夜間の場合は会社も対応が難しい可能性もありますので基本的に夜間のポスティングはお勧めできません。
まとめ
ポスティングでのクレームの殆どは『配布禁止』の世帯に投函したことによるケースが多く、その際にご住所を教えて頂き以降禁止リストに追加していき禁止先リストが増えていくほど多くのクレームを防ぐことができます。弊社もそうでしたがポスティングを始めたての期間は禁止リストが少なくクレーム対応も大変な面もありますが少しずつ情報を蓄積していくと自然とクレーム件数は減っていきますので禁止リストの作成だけは漏れなく行いましょう。
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